今はカランだけでなく、シャワーや鏡なども設置されるようになった。又、スーパー銭湯にはシャンプーや石けんが置かれている所もある。昔は洗い場の数も少なく、占領時間を短くするため、髭剃り場などもあった。 阪神間では浴槽の縁で体を洗う習慣もあって、湯舟の周りに洗い場が配置されている浴槽エリアとの一体タイプが多い。京都や関東では独立洗い場タイプが主流である。シャワーが普及しはじめた頃は、湯舟の湯を簡易ろ過してシャワーに使用していたお風呂屋さんもあったようである。又、カランの形や温度もさまざまで、適温湯だけのもの、熱い湯か適温湯と水がセットのもの、熱湯・適温湯・水の3種類のカランが並んでいる所もある。最近は温度が調節できるサーモスタット付も普及してきた。ちなみに熱い湯は、髭剃りの時に髭を蒸すためのもののようであるが、気を付けなければ熱湯のとばっちりをくうことになる。この場合、先に水を出して、洗面器に少し水をためておくと良い。 なお自治体によっては、浴室の面積に対する洗い場の数が定められているところもある。 |