男女浴室の配置と同時に、その大きさも興味深いものがある。温泉地の古い施設では圧倒的に女風呂のほうが小さい。これは男性上位の風習と共に、歓楽地を訪れる男性客の数によるものである。お風呂屋さんの場合必ずしも男風呂が大きいとは限らないようである。どうも地域性が反映されているようで、女性客が多いか男性客が多いかで決まっているようである。ただ、昔の女性は家事に追われてゆっくり風呂につかっている暇などなかったのであろう、男風呂のほうが大きいお風呂屋さんが多いように感じる。どちらかと言えば女性客の方が風呂滞在時間が長いので、女風呂が大きいのが利にかなっているように思えるが、そうでもなさそうである。 最近の男女入れ替え風呂は、浴室の大きさに差のあるお風呂屋さんにも有効で、狭い女風呂に入っていた女性客などには喜ばれているようである。 |